濡れなくて逆さに開く傘、「CARRY saKASA」をご存知ですか?
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妖精と動物達が戯れる森の中。時間も空間も境目を失った幻想的な森。
傘を開げた刹那、あなたは、その森の下にいます。
木々の隙間から見上げた夜空には月がいて、猫がいて、妖精たちがいて、
そっと柔らかな光を降らしてくれています。
その森は、夜でもあり昼でもあり、時間が混じり合い、大小も重力もその束縛を失い ます。この世界で、あなたの身体は軽くなり、心は開放されていきます。
「雨が降っていなくても、強い日差しがなくても、傘の下にいたくなる。」
このデザインは、そんな空間を創りたいという願いから生まれました。
<インタービジネスブリッジ クラウドファンディング2016年、2020年より引用>
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私が切り絵デザインをさせていただいた、CARRY saKASA 切り絵デザインモデル。
世界観も含めて、企画販売元のIBBさんと綿密な打ち合わせを重ねてきた、自信作です。
デザインはもちろん、機能性に優れているのがこの傘の特徴です。
実はこの傘、逆さに開いたり閉じたりするんです。
逆さに開いたり閉じたりするということはどういうことかというと、開いている時は雨で濡れている外側が、閉じると内側になるということ!
こんな風に、逆さにとじて、混んだ電車や車の乗り降りの際にも、周りを気にせず、車のシートが濡れてしまうのを気にせずにすむんです。
そしてさらに、自立して立つのがこの傘のもう一つの特徴でもあります。
自立して傘が立ってくれると、電車の改札でチャージしなくちゃ!というときにも、公園のベンチでちょっと一休み、なんて言うときにも、ちょっとした時に一人でちょこんと立って待っててくれるので、これまでの傘のように、濡れた外側を気にしつつ、塞がった手で不便、ということも解消してくれます。
そして何よりも、開くと幻想的な切り絵の世界の中、雨の日が楽しくなる。
雨の日、ちょっとゆうつだなあ、なんていうじめっとした気持ちを、傘を開くのが楽しみになっていただけることで、明るい気分でお出かけできるように、と、あれこれとデザイン案を出しては修正、出しては修正をしていました。
実際に、一つ手作業で最後まで仕上げたデザインがあったのですが、傘の感じと当てはめてみたり、印象をあれこれと考えている中で、うーん、やっぱりちょっと違うね、となって、泣く泣くお蔵入りしたものも。
そこから、何度か下絵を書いては消し、書いては消ししていました。
そうして半年かけてようやく仕上がったデザイン。
着色を手掛けたのは、いつもステンドグラス調の色使いを入れていただくときにお世話になっている、仏像彫刻家で映像・デザインのお仕事もこなす逸材、MANOWORKSさん。
ステンドグラス調の着色をお願いしたら、彼の右に出るものはいません。「銀河鉄道の夜 切り絵と映像プロジェクト」でもお世話になりましたし、いつもお世話になっております。
それぞれの専門性が集結して出来上がった、夢のコラボ作品です。
商品だけれど、これはもう、作品です。
PR用の映像も作り、万全の体制で迎えたクラウドファンディング、見事成功をおさめました。
すでに人気商品となっていたCARRY saKASAと、切り絵作家タンタンとの夢のコラボデザイン傘として、大きくピックアップしていただきました。
そして、切り絵デザインが初めて販売された2016年、先行予約としてのクラウドファンディングでは、360万円以上が集まり、今年、2020年の新色・リニューアルデザインのための先行予約のクラウドファンディングの際には、おかげさまで、240万円以上を集めました。
また、発売の2016年から、多くのCARRY saKASAファンの皆様にご愛用いただき、これまでに幾度かの増産を経て、今回の新色・リニューアルの製造に至ります。
そうして、色、手元部分等リニューアルをして改めて販売開始されたのがこちらです。
雨晴兼用で、傘の柄の部分を木製にして、より軽量化、若干サイズをコンパクトにして、さらに女性に優しい傘になりました。
まだまだ梅雨の時期は続きます。
CARRY saKASAは、各百貨店やショッピングモールでも店頭販売している他、楽天やアマゾンでも好評です。
雨の多い今の季節、ぜひお手元に!