切絵作家の美意識

切り絵作家の活動、美意識等を書いていきます。

パリ出展、スト直後とコロナ禍直前の奇跡的なタイミング

 

Maison & Objet をご存知ですか?

 

1月17日〜21日、パリ・ノールヴィルヴァント展示会場で行われた、世界的にもポピュラーな産業展、Maison & Objetに出展をしていました。

 

ライフスタイル系の産業展で、インテリアからアート、キッチン、ファッションまで、ライフスタイルに関わるたくさんのブランドが出店をしていて、通常の入場料金も70ユーロ(日本円で8000円ちょっと)と比較的高く、毎年1月と9月に行われる大規模な産業展です。

 

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自粛期間中のためのオンラインショップ

全国的に、世界的に自粛期間に。

 

長引くコロナの影響。

私のように、フリーランスで活動をしている人は、極端にお披露目の場が減っていきます。そんな中で、いろいろなポップアップで出会った魅力的な人たちを集めて、こだわりの商品を見つけられるオンラインショップを立ち上げました。

 

みなさんそれぞれの想いもコメントにて綴ってくださいました。私を含めて、各ブランドさんの素敵なコメントを交えてご紹介をさせていただければと思います。

 

 

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[Maison & Obnjet] パリにて同時出展

産業展出展のため、パリへ行った時のお話。初めての海外出展でしたが、とてもハードでした。ちょっと自分を追い込みました。

何をどう追い込んだかというと、フランス パリ ポルト・ド・ヴェルサイユ展示センターにて行われたファッション系産業展「Who's Next」に出展しつつ、同じく パリのノール・ヴィルパント見本市会場にて行われたライフスタイル系産業展「メゾン・エ・オブジェ」でのグループ出展にも参加をしていて、準備もボリュームもダブルでのぞんだことでした。

Who's Nextに出展をした経緯は、渋谷ヒカリエにて毎年、年2回行われるファッション系産業展「PLUGIN」の企業産業展間でのエクスチェンジ企画にブランドコンセプトと商品資料内容が通り、(こちらに通ると出展料が無料になります)パリ行きが決まったことから始まります。

Maison & Objetへは、同じくPLUGINで知り合った紳士風の方のご紹介で、メゾンへのグループ参加に興味があったらいかがですか?と勧められたことから始まりました。

何事もご縁ですね。

どちらかに絞って一つに集中する選択肢もありましたが、その頃、ジェトロを通して来年1月に開催されるMAISON & OBJETへのブース出展の申請・審査を受けているところでしたので、ちょっと無理をしても、メゾンの雰囲気を内側から知るチャンス、と思い、思い切りました。

ダブルでの準備も大変でしたし、実際展示会自体はほぼ丸かぶりで、Who's next が9/6~9/9、Maison & Objetが9/6~9/10ですので、実際メゾンに自分が参加できるのは最終日のみ。6〜9日はメゾンの方は他出展者と共同でブースサポートのワーカーさんにお願いしました。

Who's Nextの二日目に、友人にブースをお願いしてメゾンに顔を出しに行ったのですが、全然雰囲気が違う。ジェトロの方からは、アトリエタンタンのテイストとしては、メゾンの方がマッチすると思いますとおっしゃっていただいていましたが、この展示会は、ファッション、インテリア、キッチン、アート等、ライフスタイルに関わるあらゆるものが出展されていて、クウォリティも高い。会場も大きく、日本で言うと幕張メッセのような感じです。

9月出展の頃には、ジェトロより審査が通った旨の連絡が来ていたので、とてもワクワクしました。

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Who's Nextでは、出展ブースにモデルさんが実際に服を着てアピールしているところもありました。こちらのモデルさんは、映えますね。表情にもどことなく物語が感じられて、何を身につけてもなんか様になってる。

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商談の様子。マダムが、黒漆で作ったネックレスにとても興味を持ってくださり、「とにかく黒が好きなのよ、黒は他にないかしら」と、色々とデザインを見てくださいました。

ただ、フランス語で。

この旅で発見したことですが、パリの人たちは、大阪の人たちと似たところがある!

どういうことかというと、私はフランス語全然喋れないのですが、そのことをジェスチャ〜で伝えても、構わずフランス語で続けてきます。

話はそれますが、道を聞く時も同じで、「ここに行くにはどうしたらいいですか」と、道ゆく人に聞くのですが、英語がわからずこちらがフランス語がわからなくて「じゃあ、いいですー」ってその場を去ろうとしても、容赦無くフランス語で教えてくれようとします。そして、わかるところまで一緒に行って道案内してくれる!

なんか、意外なところで、大阪っぽさを発見しました。こちらの人は、英語が全然わからない人も少なくなく、そんな時は、とにかく身振り手振りとスピリッツとで、伝わる伝わらない関係なしに話を続けてくるのでした。(パリの人と大阪の人との共通点)

商談のお話しに戻すと、結局、この時私が言葉が分からなくて申し訳なさそうにしていると、向かいのブースの人が、フランス語←→英語に通訳してくれました。助かった!

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こちらは、黒漆で仕上げた、「星の王子様」の一輪のバラをモチーフにしたディスプレイ作品。フランスでは、サンテクジュペリのこの物語がバイブルのようにポピュラーなので、ちょっと話のきっかけになるかなと思い、持ち込みました。

サン・テグジュペリといえば、カルロス・ゴーンさんが一昨年レバノンに渡ってから、ゴーン&ビーンが似過ぎていることが話題になりましたが、そこにサン・テクジュペリの3ワードで検索してみると、いや、こっちの方が似てるでしょ!って思っている方、やっぱり結構いらっしゃるんですね。

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Who's Next のイベントはどちらかというとカジュアルな雰囲気でしたので、カジュアル系半分、フォーマル半分でのそみました。フォーマルの方は、最初金かな?とまじまじ見るも、とっても軽いのに驚いていかれる方が多かったです。表面はK24で、元の素材が紙の工芸宝飾なので軽いことを説明すると、さらに驚いてくださり嬉しかったです。

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Maison & Obnjet グループ展の方です、メゾンは、フォーマル中心でした。雰囲気がクウォリティ重視といった感じで、こちらは出品するものをある程度厳選しました。切り絵であることの独自性、紙のジュエリーであることの特殊性、アンティーク、古代風を意識した世界観等、この3点がぶれないようディスプレイを行いました。ブース主催もこのイベンントのベテランさんで、1月のメゾンに向けて、大変勉強になりました。

とにかくハードでしたが、どちらの展示も無事終了。事前の準備にも色々タイヘンエピソードがあるのですが、またの機会に!

「KIRIERIUM ( キリエリウム)」登録商標を取得。

切り絵に関わるモノやコトを表現する「KIRIERIUM ( キリエリウム)」、登録商標を取得いたしました!   切り絵に関わるモノやコトって、どういうコト?  

 

  KIRIERIUは、切り絵デザイン雑貨等の商品を表す言葉としてはもちろん、 切り絵が日常に与うる影響や豊かさ等、それを通しての新しい視点についての表現でもあります。   切り絵って、見るのも作るのも癒される。私は、そう考えています。  

 

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