切絵作家の美意識

切り絵作家の活動、美意識等を書いていきます。

この秋、パリにて2つの展示会に出展いたします。

JUGEMテーマ:PARIS

 

 

 

Who’s Next とMaison & Objet、パリで行われる全く異なったテーマの産業展に、この秋同時出展を致します。

 

長年、「切絵」という伝統工芸にも深く関わりのある分野を手掛けておりましたが、更に歴史のある工芸技術を組み合わせる事で、ようやく、海外の方々にも是非ご覧頂きたい、という気持ちが高まりました。

 

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中野マルイPOP UP [アート&雑貨マルシェ]無事終了!

マルイにて、6月15日~8月4日までと、一ヶ月半の長期にわたり展開されていたPOP Up が無事終了いたしました!

 

 

私は「ここだからあるもの、ここにしかないもの」というサブテーマで、手作りでブランド展開されている個性あふれる作家ブランドさん達にお声がけさせていただき、チームとして参加させていただきました。

 

 

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ジュエリー素材大量納品。

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アクセサリー製作会社の藤久さんに、ピアス・ネックレス用HAKU 素材を160セット納品。

100枚入の金箔、あっという間に使い果たした!

 

「大量納品」と聞くと、数万とか、数十万個を想像するかもしれないけれど、

切り絵・漆・箔貼りの工芸技術三本柱で、手の込んだ手作業が加わるこの素材では、

100を超える数はなかなか大量。ピアス・イヤリング・ネックレス等のセット納品なので、

実際には300を超えます。

 

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もう少し慣れれば、1000くらいでまあまあ大量かな?

と言えるくらい余裕が持てるようになるかもしれませんが、

今はまだ100以上はなかなかの量。

 

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このアクセサリーは、「グロスエポ」という特殊な透明素材をコーティングしつつ、

透明感のあるアクセサリーを制作している藤久さんとのコラボレーション。

 

9月のパリ行きに向けて、ひたすら作っています。

世界の人に響くものになりますように。

 

 

人生初のサッカー観戦

 

天然石アクセサリーブランドを展開しつつ、ファッション誌 STORYの読者モデルをされている根尾さんと初のサッカー観戦に行きました。サッカー選手との交流の多い根尾さんとは、サッカー友達との交流にも連れて行っていただいているのですが、私の人生の中で、サッカー選手なんて爽やかでスポーティーでフレッシュな知り合いはほぼいません(^^;)

 

 

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私たちの席の周りには、サッカー選手のイバのファンの子供たちが多く、イバ、イバ!と応援を聞いているうちに、誰を応援したらいいかなーとわからないでいた私まで、イバ選手の動きに釘付け。いつの間にか、イバー!!と叫んでいる自分がいた。

 

この日イバ選手は、2ポイント入れて、私たちが応援していたチームは見事勝利。

サポーターのパフォーマンスも楽しかった!

 

感動している私に、

 

「もっと大きいところ行ったら相当感動するよ!」

 

と、次なる観戦を匂わせる。

また行きたい!

COMACOMAさん、FUWARIご着用!

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名古屋高島屋の際にお隣でPOP UPをされていた、パールジュエリーを中心としたブランド、「comacoma」さんに、FUWRIをつけていただきました!

 

 

一週間の名古屋では、今回全く観光も出来ず、ひたすらホテルと高島屋との往復の繰り返しの一週間。

そんな中、お隣にいらしたcomacomaさんとMIKUNIsFAMさんとの楽しい会話に支えられました。

 

 

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百貨店でのPOP UPを初めておよそ2年半。POP UPを通して、様々な出会いがあります。ものづくりに携わる人たちは、皆清々しい人達ばかり。多くの言葉はいらない。ただ、お互いに一途に何かに取り組む心意気を絆に変えながら、少しづつ仲間が増えていく。

 

おかげさまで、一週間楽しく過ごすことが出来ました、本当にありがとう!

 

 

名古屋高島屋にて

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名古屋高島屋にてPOP UPしてきました。

 

 

今回、新作「FUWARI」のラインナップも多数揃え、大振りのジュエリーもご好評いただきました。

「FUWARI」は、繊細な切絵のタイプとは全く違ったもので、シンプルに切り出した形を生かし、下地の黒漆が掠れて見える事で古代美術のような雰囲気を演出したもの。

 

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切絵は私のライフワークであり、表現法の全てですが、こちらの新作では、本来の私のインスピレーションの泉がどこからやってくるのか、そのイメージそのものが形となって現れたもの。

 

私の祖父は古美術品の収集家で、中近東文化の古美術を中心に多くのオリエンタルコレクションを見てきました。古代美術では、本来の芸術品としての美しさに、数百年、数千年の時を経た、風化していく有様そのものの美しさが加わり、人の手では生み出せない、言いようのない世界があります。

 

 

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その美しさを唯一表現できるとしたら、漆・箔の世界だ、と確信をしてから、繊細な透し彫りだけでは表現しきれない世界を、今回実現することが出来ました。それは、私が経験してきたものを、そのまま表現できたら、という、正に芸術作品としての歩みでもあります。

 

 

 

切絵だけでは、まだ、芸術の領域に届かない。何かもう一つ必要だ、そんな事を考えておりましたが、

 

「ふわりと時代を越えて、現代の私たちが目にする古代からの贈り物」

 

という世界観をテーマに、新たな表現法をこれから模索しつつ、従来の繊細な切絵作品とも融合させていきたいと思います。